通常はフラワーエッセンスは、
ビンに入って市販されているものを
購入して使います。
自分でつくらなくても
つくったものを買うことができます。
ネットショップで購入すれば
数日で届きます。
なのに、なぜ時間とお金と労力をかけて
わざわざ自分でつくるのか?
コスパもタイパも
あったもんじゃない。
時間とエネルギーを費やして行うこと
けれども、自分のたましいと
呼べるようなものをかかわらせて
何かをすることは、
そのことのために
時間を「無駄にする」ことだと
言い換えることができないでしょうか。
丹羽敏雄先生は
『百合と薔薇』
(ゲーテ=シュタイナー的自然観察への誘い)
のなかで、
植物を観察するときの本質を
鋭く突いている言葉として
『星の王子様』のなかの次の言葉を
取り上げています。
君が、君のバラの花をとても大切に思っているのはね、
そのバラのために、時間を無駄にしたからだよ
センス・オブ・ワンダー
フラワーエッセンスをモノとしてではなく、
自然との関係、
植物との関係、
自分との関係の
すべてのタイミングがあって
生まれる一度きりのものとして
経験していただくことが
自分のためにフラワーエッセンスをつくることで
目指すところです。
それは自然の声に耳を澄まし、
花の言葉を受け取るための
私たちから植物の世界への
アプローチでもあります。
自分のためにフラワーエッセンスをつくる経験は、
私たちの内に
センス・オブ・ワンダー=自然やいのちに触れて
「神秘さや不思議さに目を見張る感性」を呼び覚まし、
それを日常の生活につなげていく豊かな機会を
与えてくれると思います。
花と一緒に座る
太陽法でフラワーエッセンスをつくるときには
3時間前後の間、フラワーエッセンスができるまで
花のそばに座ってボウルを見守ります。
同じ土の上に座り、
同じ風を感じ、
同じ鳥の声を聞いて
花といっしょに時間を過ごします。
このときに作り手の内面、外面で起こってくることは
不思議な偶然の一致を見せることがあります。
自分のためにつくるフラワーエッセンスには
そうした経験のすべてが含まれています。
また、そうした経験を自分の言葉で
自分のペースで話して安全に共有できる場を
とても大切にしています。
静かに耳を傾け、
互いの経験をそのまま共有できる場…。
それは独りでフラワーエッセンスをつくる経験とは
違ったものになると思います。
自分のためにつくったフラワーエッセンスは
そうした経験も含めて日常に持ち帰って、
そこから日常を生きるのを支えてくれます。
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